PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

Trick and tricks!

揶揄い好きな悪霊とイレギュラーズ達のお話。


関連キャラクター:クウハ

その口癖は。
「クウハさんって、独りでいるか、野良の霊魂を従えてそうなイメージでした。」

 それはいつ何をしているときだったろうか。ある時ふと水月からかけられた言葉だった。

「あん?」

 どういう意味だ? と続けようとする口を、思考が止める。あぁ、なるほど。あの主人のことか、と。

「俺様が誰ソレの眷属になるのが以外だったか? ワルい人外オトモダチが他人のモノになって、寂しくなっちまったか? ン?」

 からかい半分に肩を組み、ウリウリとみぞおちあたりに拳をおしつけてやる。
 けれど、なよっちぃ妖怪君は、その時ばかりはいつもの気弱な弄られ反応ではなくて。

「い、いえ。ただ、よかったなって。誰かとの繋がりって、すごく……温かいものだから。」

 穏やかに笑うその表情はとても安らいでいて。
 思わず、肩にまわしていた手を緩め、そのまま頭に手を置いてやった。

「……? えっと……?」

 いつもならばワシワシと髪をグシャグシャにされそうなものだが、思いのほか優しく、ポンポンと撫でられるその状況に困惑しながら水月が見返した彼の表情は、果たしてどんなものだったのか。

「オマエさんも大概、いい子だな。」

 ただ、彼のその言葉は、どこか皮肉めいているようで、それでいて、以前の彼の言葉ではないような、まるで誰かの口癖だったような、そんな気がした。

(お互い、妖怪と悪霊、人に仇なすワルのはずなのによ。)

 ……つーか、今こいつ惚気やがったか?
執筆:ユキ

PAGETOPPAGEBOTTOM