PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

ぽんこつホムンクルス

関連キャラクター:アッシュ・ウィンター・チャイルド

ある暑い日の話
 それはそれは暑い日のことで、アッシュの手の中には冷たくて細かい氷の山があった。良ければどうぞとキャンペーンとやらで街中で配られていたもので、早い話がかき氷である。もちろん、山のてっぺんには緑色の甘いシロップがかかっている。色は好きなのを選んでいいといわれたので目についたものを選んだ。
 アッシュの周囲では老若男女を問わずもらったかき氷を食べては頭を抱えている姿が散見される。
 何故だろうか、これは危険なものなのか、一瞬頭をかすめるがしかし、危険であれば食べることはないのだろうと思い直す。
 意を決して一口食べてみる。冷たくて甘くてとてもおいしい。なるほど、こんな暑い日に人々が食べるわけだ。

 もぐもぐ、シャクシャク。

 ついついスプーンを持つ手が進む。冷たさを堪能していると急にキーンと頭に痛みが走った。
「いた……痛い、です」
 思わず頭を抱えてしまえば同じように頭を抱えてしゃがみこんでいる男性と目が合った。
「嬢ちゃんもキーンときたかい? 一度に食べすぎるとこうなるから気を付けるんだぜ、イテテ」
「なるほど、よくわかりました」
 これから気を付けようとアッシュは思う。が、それはそれとして見ていたならもう少し早く警告してくれてもよかったのに、と思わなくもないのであった。
執筆:心音マリ

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