幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

彼岸花と大紫

関連キャラクター：彼岸会空観

暴動！　たては軍！vol.3: 「たてはさん、そんなに力任せに暴れては余りにはしたないというものですよ」
「妖怪女狐おっぱいおばけ！　あんたまたうちを揶揄する心算やの！？」
「斯様に面妖な者ではありませんが……彼岸会です。
　コホン。それは兎も角、いいえ。そんな気はまったくありません。
　むしろ、この彼岸会。たてはさんの不品行を止める心算すらないのです」
「……へ？」
「『むしろ気持ちが分かると言いますか』。
　何て言うか、そう。これは――鬼の姿に身をやつした時以来の『憤怒』と申しましょうか。
　有体に言って『豚野郎死すべし、慈悲は無い』と申しましょうか。
　ええ、私がたてはさんに伝えたいのは」
「……何やの」
「力任せでは足りません。もっと効率的に破壊するべきです。
　この世に混沌を産み落とすならば、冷静かつ的確に『ですとろい』です」
「――――！」
「たては軍、良いではありませんか。
　いざ征かん、理不尽の果てへ。
　最後はアーベントロートに討ち入りでいいですか？
　乙女心を甘く見積もった事を後悔して頂きましょう」←目が据わっている; 執筆：YAMIDEITEI