PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

パン屋の日常

関連キャラクター:零・K・メルヴィル

再会
「こんにちは、二人とも」
「か、かあさまに……とうさま!?」
「ふふ、来てしまいました。新婚生活はいかがですか?」
「そっ、それはもう、いつもアニーにお世話になりっぱなしというか……!!」
「そんなことないよ、零くんだって、毎日すごく頼もしいよ!」
「そ、それはよかった……じゃなくて! どうしてお義父さんとお義母さんがここに?」
 復興支援のために深緑近くで屋台を引っ張ってきたとはいえ、まさかこんなところで出会うとは。アニーと零はぱちりと瞬きして。
「二人に元気だって手紙を出すのもいいかと思ったんですが、どうせなら会いに来た方がいいかと思いまして」
「ええ、そうなの。だから来ちゃいました」
「ほ、ほんとに来ちゃいましたね……」
「もう、それなら最初に教えてくれればよかったのに!」
 ぷりぷりと頬を膨らませたアニーに笑いかけながら、エリクとニーナは注文を零へと投げ掛ける。
「そうねえ……フランスパンと、チョココルネを頂けますか?」
「僕は……うーん。ハムタマロールと、フランスパンバーガーを頂きたいのですが」
「あら、あなた。そんなに沢山食べきれますか?」
「たまには僕も沢山食べたくなりました。メニューが美味しそうだったので」
「は、はい! ちょっと待っててください……!!」
 ばたばたとパンを包みながら用意していく零とは入れ替わりに、アニーは二人に笑いかける。
「とうさま、かあさま。わたしたち、心配なくやれてるから……わっ!」
 アニーの不安を拭うように、エリクはアニーの頭を撫でた。
「そんなこと、アニーの顔をみれば解りますよ。二人とも元気そうで良かった」
「ええ、ほんとうに。またいつでも帰ってきなさいね」
「はい……!」
「お、お待たせしました……!! ってあれ、なんか邪魔しちゃったかな……」
「いえ、そんなことはありませんよ。二人とも、頑張ってくださいね」
「では、僕達はこれで。また会いましょう」
 ひらりと手を振る二人の姿は、まさしく夫婦のそれで。いつかそんな風になれるかな、なんて考えたアニーと零なのであった。
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