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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

蒼剣幕間

関連キャラクター:ドラマ・ゲツク

ドラマ主演
「レオン君がこんな事をしているとは意外でした」
「オマエ、俺を何だと思ってるの?」
「我儘で適当で自分本位でだらしがなくて仕方ない人だと思っています」
「……オマエね」
(案外優しくて、たまに素敵で、我ながら嫌になる位大好きな人だと思っていますよ)
「あん?」
「いいえ、何でも。
 兎に角、これは余りレオン君的ではないのです。
 孤児院の子供達に公演をする劇団のスポンサーだなんて。
 明日は槍でも降るのでしょうか。あ、それとも可愛い子でも居たからでしょうか!」
「オマエね」
「思い返すは五年前――」
「――わかった この話はやめよう。ハイ!! やめやめ」
「……勝ちました」
「勝ったはいいけどよ……
 まぁ、『世界的な冒険者』とか『世界最大のギルド』ってのも大変なの。
 ある程度イメージ商売も必要っていうか、世知辛いね」
「そういうものなのですねぇ」
「あ……」
「……?」
「アレ、主演の子。体調不良じゃないか? 顔色が真っ青だ」
「大変です! まだ公演は残っているのに……」
「……うーん」
「……?」
「よし、オマエ代わりにやれ」
「!?」
「オマエ、記憶力スゲーいいだろ。今すぐ台本頭に入れろ。それしかない」
「話が全く繋がっていないのですが!?」
「ローレット協賛のイベントって事は失敗は俺の問題になる。
 そして俺の隣には優秀な弟子がいる。これは間違いないだろう」
「話が通じない!?」
「頼むよ、ドラマ」
「……」
「……………」
「……お姫様の役ですよね?」
「ああ」
「……読み合わせ、レオン君が付き合ってくれるなら、考えます」
執筆:YAMIDEITEI

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