PandoraPartyProject

幕間

かぞくのまいにち

関連キャラクター:イーハトーヴ・アーケイディアン

ノルデの躊躇い
『イーハートーヴ、急ぎじゃねえんだが頼みが……いや何でもない。気にするな』

「って昨日ノルデに言われたんだけど、どうしたんだろう」
「昨日『イーハートーヴの仕立てた服が見たい』ってぼやいてたよ」
執筆:駒米
夏の準備
「ハット系だろ」
「キャップも良いと思う」
「オフィーリア、二人は何の話をしているの?」
「あなたに似合う帽子の話よ、イーハトーヴ。そろそろ夏だもの。わたしは麦わら帽子が似合うと思うわ」
執筆:駒米
今日は長靴かしら
「革靴だ。丁寧に扱えば長持ちする」
「スニーカーの方が健康には良いんじゃないかな」
「歩きやすければどちらでも良いじゃない」
「……ねえ、あなたたちは毎日こんなに賑やかなの?」
「そうだよ! メアリはどんな靴が好き?」
執筆:駒米
機械市レストアについて
「ネネムの故郷ってどんな所なの」
 コバルトレクトからの帰り道、その質問が出るのは当然と言えば当然だった。
 問われた本人は懐かしむように目を細める。
「煌びやかで暗い街だったよ、色んな意味でね。もちろん知ってるだろうけど」
「うーん」
 あの世界のカジノ以外の場所について、イーハトーヴはよく知らない。
「ギャンブルの神様に会いたかったな」
「俺に任せれば賭場ぐらい、いつでも破産させられるが?」
 挑戦的な兄と穏やかな弟に挟まれて、青年は微笑んだ。
執筆:駒米
ケーキ食べ放題フラグ
  リュカシス・ドーグドーグ・サリーシュガーは頭を抱えていた。
 友人のお兄さんに出会ってワイワイ別れた日のことだ。
「助けてもらったお礼を言うの、すっかり忘れていましたっ!」
 とても礼儀正しいこの少年はその事を気に病んでいた。
「イーさんとイーさんのお兄様がたは、何がお好きなのかな?」

 同時刻。
 イーハトーヴ・アーケイディアンもまた頭を抱えていた。
 友人に兄を紹介してホクホク別れた日のことだ。
「貴重な場所を案内してもらったのに、お礼を言うのを忘れてた!」
 極秘の潜水艦の港を案内してもらったのにと真面目な青年は項垂れる。

 二人は夜空を見上げて考えた。
「ケーキとかお好きかな?」
「確か甘い物好きだったよね」
 喜んでもらえると嬉しいな。想像するのは互いの喜んだ顔。
執筆:駒米

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