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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

正義の味方奮闘記~おべんきょー編~

関連キャラクター:皿倉 咲良

難敵その1:数学
●地獄の必修科目

「うぅ、ひどい……」
 テストの結果を見返して、咲良は目を覆いたくなった。
 大学のテストというのは告知がないこともある。少なくとも咲良が選んだ数学の教員はわざわざ告知せず『常に教えたことを完璧に出来ていれば必ず解ける』を前提としたスタイルだった故の突発的悲劇。高校の頃のように明確なテスト期間があれば詰め込み戦法も可能だったかもしれないが、このように不意打ちされると非常に弱い。
 咲良は真面目に授業を受けていて態度も良いし、教員からの受けも悪くない生徒であるが、それとテストの結果はまるで関係ない。出された結果が全て。
「可、そう、ギリギリでも可判定は可判定だから……!」
 ポジティブに捉えるものの、やはり点数を目の当たりにすると辛いものがある。ご丁寧に平均点が提示されていて凹みかけるが、ここで萎まないのが咲良の在り方。
「とりあえず先生に聞きに行こう! ええと、証明までは出来てるから……ん? じゃあ何が分からないんだ……?」
 首を傾げる。多分途中まで合ってるけど、ならどこから可笑しくなってしまったのか。真相を探る為に咲良は数学教員の研究室へ向かった――。





 ――結果。
「テキスト、多っ!!」
 勤勉さを知っていた教員が特別に『虎の巻』をくれた。が、その量に咲良は再び目を覆いたくなったとか。

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