PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

二人の話

関連キャラクター:九十九里 孝臥

暑い日には、これ

「暑いなぁ……」
「暑い……」

 2人揃って暑さでぐだる。
 部屋を涼しくするためにエアコンをつけて、扇風機を付けて室内を冷やしていてもまだ暑い。
 今年の夏も覚悟をしなければならない暑さが来るのかと思うと、今からでも気が滅入る。

 そんな中で、考臥がふとあることを閃いた。
 ちょっと待ってて、と一言告げてキッチンに向かった彼を弦月は見守る。

(何をするんだろう。……暑いから、飲み物だろうか)

 麦茶や冷やし飴あたりでも準備してもらえれば、それはそれで助かるなと考えていた弦月。
 しかしそんな彼の考えとは裏腹に、キッチンの奥ではがたんごとんと何かを下ろしたりする音が聞こえており、本当に何をしている!? と焦った弦月もキッチンへと向かった。

 考臥が準備していたのはかき氷を作る機械……なのだが、年に1回しか使わないというのもあって、戸棚の奥へと片付けられているため取り出すためにえっちらおっちら、荷降ろしをしている最中だった。

「かき氷、か。少し早いが、確かにアリだな」
「だろう? ただ、この後氷蜜を買いに行かなきゃだから、先にかき氷機出しておかなきゃなと思ってさ」
「確かに……」

 こんな暑い中、買い物に出たあとに探したくはないと考えた弦月は、考臥を手伝ってあげることにした。
 2人揃っての共同作業はテンポよく進み、軽々と可愛らしいかき氷機を見つける。

 後に2人は買い物にでかけ、それぞれの好みをよく知り尽くした氷蜜を準備して。
 いつも使っている氷をかき氷機に投入して、ガリガリガリガリと削って。
 こんもりと盛り上がったかき氷にはたっぷりの氷蜜をかけた。

「やっぱり、暑い日にはかき氷が1番だな」
「ああ。……ところで蜜掛け過ぎじゃないか? 考」
「ん? そう? 普通だと思うけどな」
「最後、絶対甘くなりすぎるぞ……」

 完全に夏に入る前の、緩やかな1日が今日も過ぎてゆく――。

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