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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

セララの幕間

関連キャラクター:セララ

ドーナツ屋訪問記・鉄帝編
 鉄帝の某所。
「輝く魔法とみんなの笑顔! 魔法騎士セララ、参上!」
 口上と共に変身するセララ。
 周囲には敵幹部とキーキーと言ってる怪人の群れ。
「魔法騎士セララ!アンタも今日で終わりだよ!」
「みんなー!魔法騎士セララが敵に囲まれて大変!皆で負けないでー!って応援するよー!」
 そんなナレーションを挟む女性。
 何をしているのかって?答えは至極簡単である。
 ヒーローショーならぬ魔法騎士ショーである。
「皆の応援があれば百人力!一気に行くよー!」
 ド派手な魔法が怪人達に直撃。
 え、それ大丈夫なのかって?
 ここをどこだと思ってるの?鉄帝だよ?
 そしてーー。

 子供達に夢と希望を届けるお仕事が終わった後。
「ドーナツ食べたい……」
 やはりお腹の空いたセララ。
 鉄帝にもドーナツ屋はある。
 その中でもおすすめは『筋肉ドーナツ』。
 プロテインの入ってそうな頭の悪い名前である。
 鉄帝らしいといえば鉄帝らしい。
 だが、真のドーナツ美食家は名前など気にならない。真に見るべきは名前などではない事を知っているからだ。
 そういえば実際にプロテインが入っている商品を出しているお店もあるらしい。
 が、筋肉ドーナツは入れていない。なぜだ。
 そして鉄帝のドーナツはスチームドーナツも有名なところである。
 鉄帝は元々蒸気と機械の国である。
 身近な所にそれらがあると言い換えてもいい。
 そしてそれは料理、延いてはドーナツも同様である。
 筋肉ドーナツもスチームドーナツの種類は豊富である。
 ホワイトチョコとピスタチオが載ったドーナツ。
 チョコレートにオレンジの欠片が載ったドーナツ。
 その他数種類を選ぶ。
 油で揚げたドーナツとは違い、しっとりとして胃もたれしない。
 ペロッと食べきってしまう。
 美味しい。まだ食べたい。
 が、食べ過ぎると太る。だが、食べたい。
 しばらく悶々としているセララであった。
執筆:アルク

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