PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

スケさんぽ

関連キャラクター:ヴェルミリオ=スケルトン=ファロ

骸骨兵と勇者の一幕
「む、罠の気配がしますぞ!」
「スケさんもそう思う? 床の色、少し違うよね」
 骸骨の戦士ヴェルミリオと、勇者の一員フォルトゥナリア。
 運命が交わるようには見えない二人だが――混沌においては、説話類型など関係ない。
 彼らは肩を並べ、共にダンジョンを攻略していた。
「色が違う場所に罠があるのかな?」
「いや、あえての色付き床が正解ですぞ! スケさんが最近クリアしたゲームでも言ってたのですぞ」
「ゲーム?」
「早速行きまアアアアッ!?」
「スケさぁーーーーん!!」
 急に視界から消えるヴェルミリオ。フォルトゥナリアは彼の名前を呼ばずにはいられなかった。
 どうやら落とし穴に掛かってしまったようだ。彼女がわたわたと穴を覗くと、元気に手を振る骸骨の姿が!
「大丈夫ですぞ! 脛骨と膝蓋骨が分離した程度で済みましたぞ!」
「それは大丈夫って言えないよ!? 今ロープを下ろすね!」
 冒険道具を詰めたバックパックからロープを取り出した時、普段以上に陽気な声が聞こえた。
「隠し通路がありますぞ!」
「えっ! それなら私がそっちに行くね」
 するりとロープを伝った彼女を、満面の笑顔(多分)のヴェルミリオが迎える。彼が示す先には、人工的な通路があった。
「本当にこっちが正解だったんだね。凄いよスケさん」
「フォルトゥナリア殿といると勇気が湧いてくるのですぞ。そのお陰ですぞ! この調子でどんどアアアアッ!?」
「スケさぁーーーーん!!」

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 何だかんだ二人は財宝をゲットし、お疲れ様会で美味しいものを食べた。
執筆:

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