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幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

みんなの話:ちょっとした幕間

関連キャラクター:武器商人

ラスヴェートの独り言~おべんきょうとおべんとう~
 このあいだのきゅうしょくがない日のことでした。お父さんがおべんとうを作ってくれました。
 あけてみてびっくりしました。僕のすきなアプフェルのすがたがおべんとうばこをキャンバスみたいにしてかいてあったのです。となりのミエルちゃんたちが「すごいね」ってほめてくれて僕もむねがいっぱいになりました。
 だからくずしてしまうのはすごくもったいなかったけど、おなかがすいていたからたべてみました。さいしょはそうっと、ひとくちだけ。そしたらとってもとってもおいしかったのです。おもわずぱくぱくいっしょうけんめいたべてしまって、あっというまになくなってしまいました。あんなすてきなおべんとうをつくるのはとってもたいへんだとおもうけれど、たまにはおべんとうのひがあってもいいなっておもいました。
 僕のおうちはちょっとかわっていて、パパさんとお父さんと三人ぐらしです。パパさんとお父さんはとってもなかよしで、僕も家族にしてもらえてとってもうれしいです。僕はあんまりいいところの出ではないけれど、こうしてあさひるばんとごはんをたべさせてもらって、とってもとってもやさしくしてもらって、おべんきょうまでさせてもらって、いつかふたりにおんがえししたいなっておもっています。
 パパさんはおんがくかで、お父さんはサヨナキドリのいちばんえらい人です。そんなふたりにどうやっておんがえしをしたらいいのか、すごくすごくなやんでいます。でもいつかぜったいに、とってもえらいひとになって、パパさんとお父さんによろこんでもらうんだってきめています。えらいひとになるためにはおべんきょうをがんばらないといけないので、おべんきょうをもっともっとがんばろうとおもいます。

「だってさ。フフ、授業参観であれを読み上げられた我(アタシ)の気分にもなってごらんよ」
「俺もいけばよかったな……。その時の紫月を見たかった…。」
「勘弁しておくれよ。それにしても『えらいひと』だって。何になるつもりだろうねぇ」
「まだ…決まってないんだろうな。だけど…どんな夢だろうと…精一杯応援しようよ……。」
「うん、そうだね。最初は我(アタシ)たちが子どもを持つなんて夢にも思わなかったけれど、今となってはいないほうが想像つかない」
「……だな。ふふふ……ラス…よく寝てる……。いい夢をたっぷり見るんだよ…。」

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