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アーマデル・アル・アマルの鹿野慈によるおまけイラスト
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イラストSS
群青の空に星が降り注いでいた。
シャイネンナハトの夜は美しい光景が広がる。
窓の外を眺めていたロニは談話室に入ってきたライアンに気づき振り向いた。
「よお」
「星を見てたのか?」
「ああ、綺麗だなって」
地上がどんなに荒れようとも夜空には星が瞬く。
差し出されたクッキーを受け取ったロニはソファへ腰を下ろした。
「……」
「どうした? 食べないのか?」
クッキーを持ったまま俯いているロニへライアンは視線を向ける。
「いや、このクッキーうまいよなって。あいつらもこれ好きだったから」
戦場で散っていった仲間もシャイネンナハトを楽しみにしていた。
「ああ、そうだな」
言いながらライアンはクッキーにかじりつく。
彼らが食べられない分、自分達が味わえば良い。
言葉にしなくともライアンの言わんとすることはロニには分かった。
伊達に幼なじみではない。
ロニもライアンに倣ってクッキーを囓る。
「……ああ、美味しいな」
「来年もこうして一緒にクッキーでも何でも食べよう」
その約束が果たされる保証はないけれど、願わずにはいられなかった。
星降る夜の精霊よ、どうか彼の道行きを照らし給えと――
※SS担当:もみじ