イラストSS

　海と島と星空が織りなす夜景の美しさが売りの結婚式場で『神と人の祝宴』が開かれていた。
　集い祝うは領民達。
　そして残すは、誓いのみ。
「だーいすき！　……だと足りないっすね！」
　照れくさそうに頬をかくリサ。
　きっと顔は蒸気が出る程紅潮してる。
　でも伝えるのだ。はっきりと。

「……愛しています。
　ここにいる誰よりも。私が知る誰よりも。
　愛しています……ウォリアさん。
　だから……これが夢じゃ、ないというのなら。
　どうか……続きを、教えてください」

　溢れる気持ちをどうにか詰め込んで。
　目を閉じ、祈る。
　そんな永劫の白の姿に、ウォリアは『ヒト』の愛しさを感じて。
　だから答える。

「オマエにはこの先も苦労をかけてしまう。
　だが、必ずそれを凌駕するほどに幸せにする。
　共にいてよかったと思える道を歩む事を誓う。
　あらゆる障害から護ろう、全ての愛をオマエに奉ごう。
　リサ、愛している……。
　この世界を丸ごと照らす程の愛が、オマエに向けて燃えている」

　抱き上げ、顔を近づけて。
　燃え上がる愛の想いを、一点で交え、贈り合う。

　ここに誓約はなった。

　投げたブーケや弾けたスーツの行く先も。
　民の驚き笑う声も花火の輝きも。
　巡る思い出の地へ馳せる懐かしさも。

　二人で分かち合って歩む、新たな道を鮮やかに彩ることであろう。

　※SS担当：pnkjynp