イラストSS

「んん……」

　目覚めたアリスは窓辺から降り注ぐ朝の日差しに目を眩ませる。
　今日はシャイネンナハトの次の日の朝。アリスは裸のままに目を覚ました。

「アリス、おはよう」

　先に起きていたノルンは両手にカップを携えてアリスの側に来ていた。
　中には温かいココアが入っており、アリスは起き上がってカップを受け取る。
　熱いから気をつけての一言に注意しつつ、そっと両手でカップを包み込んだ。

「ありがとう、ノルン」
「どういたしまして」

　温かいココアで身体をゆっくり温めていくアリス。
　次第にその脳内は、前日に起こった出来事を思い出していく。

　同じくノルンも前日に起こった出来事を少しずつ思い出しながら、暖炉に火を入れる。
　昨晩何が起こったのかは２人だけの秘密。でも、顔がじんわりと赤くなるほどにはいい思い出だった。

「ふふ……アリス、ノルンと深くなれた……ふふ」

　嬉しさが大きくなって、笑みが止まらないアリス。
　そのうちノルンの耳元に近づくと、そっと囁いた。

「愛してる。愛してるよ、ノルン。これからも、ずっとずっと一緒だよ……？」

　その囁きに対して、ノルンはきちんと答えを返す。

「ボクもとっても嬉しいです……これからも、ずっと一緒ですよ」

　※SS担当：御影イズミ