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恋屍・愛無の橘知怜による2人ピンナップクリスマス2023
恋屍・愛無の橘知怜による2人ピンナップクリスマス2023
イラストSS
「ごめんね」
誰かの声がする。
悲しげな声で謝っていた。
目を開けようとしても瞼は持ち上がらない。
身体中が苦しくて、自分じゃ無くなるみたいで、すごく怖かった。
けれど、膝枕をしてくれているその人が頭を撫でてくれたから、少しだけ怖さが和らぐ。この大きな手を僕は知っていた。
葛城春泥という、愛無さんの『母親』だ。
春泥さん、どうしてそんなに悲しそうな顔をしているんですか。
そんな風に聞きたいのに声は出ない。
僕がこんな風に苦しんでいるのはこの人のせいなのに。
どうしても、憎むことが出来なかった。
だって、この人はきっと暁月さんや明煌さんの為に頑張っている。
僕にはそれが分かってしまう。
もし、此所までの経緯を知っていたとしても、同じように僕は身を差し出しているはずだから。辿る道はきっと変わらない。
僕だって、暁月さんや明煌さんを救いたい。
みんなで未来を見ていたい。
だから、僕は此所にいる。
成すべきことを成すために。
明日へ繋ぐ為に。
※SS担当:もみじ