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アーリア・スピリッツのたぢまよしかづによる2人ピンナップクリスマス2023
アーリア・スピリッツのたぢまよしかづによる2人ピンナップクリスマス2023
イラストSS
陽だまりの園ではなく夜の街、ソファーの上。そこに綻ぶ花もある。あまやかな酒気と色香を纏った、2輪の花が。
さらりと流れた髪をかきあげ、もう話し合いは終わり、とゼファーが瞳だけで告げる。受け手に回ってしまえばそこに映る覚悟ごと飲み込むしかない。
「……や、やさしくしてね?」
ゆっくり伏せられる瞼に反して、アーリアの色づいた唇は深い口づけをねだるように開く。ふわり、と欠けた五感を補うのは、鮮やかなベリーと大人びた彼女の銀糸から薫る——
「あら、楽しそうじゃない。やってみましょうよぉ!」
『最近の流行り』『相手に飲ませる』というスタッフによる悪意すら感じる要約で、先に乗ったのはアーリアの方だった。手のひらに収まる小瓶達。フレーバー違いのビビットカラーも玩具じみて、成人したばかりの友人に教える『お遊び』にはぴったりに見えたのかもしれない。ジェスチャー込みの詳細を知れば、笑みなんて氷よりも儚く溶けてしまったけれど。
——こくり。こくり。受け止めきれずに胸元を伝い、体を熱らせるはずのアルコールが熱を奪っていく。震え、瞬けば、小瓶を咥えたゼファーの愉しげな視線と絡む。染まった毛先まで弄ばれては、どちらが年上かわからなくなる。酒豪には些か物足りない度数。飲んでいるのは自分なのに。呑まれる。そう、思った。
※SS担当:氷雀
