イラストSS

「騙された……」
「何がでごぜーますか？」
　笑顔でチキンを頬張るエマとは対照的に恨みがましいアクアの声。アクアの常時発動する漆黒の炎もアクアの後悔の感情と共にめらんめらんとたくさん出ている。

「わたしは有名ブランドのかわいさと上品さを兼ね備えたドレスを来て、チキンとかビーフシチューとかグラタンとかホットぶどうジュースとかのフルコースに舌鼓をうって、シャイネンナハトのささやかなパーティーに来れると思ったのに！」
「チキンとかご飯はもう頂いたから嘘ではないでありましょう？」
「うぐ」
　指摘されさっきまでもぐもぐしていた料理たちを思い出す。美味しかった。
「それで何でエマがご飯を食べないのか不思議だったの」
　何故なら今のアクアを酒の『さかな』のようにチキンに齧り付いているからだ。
「これが一番美味しい食べ方でありんすよー」

　アクアはどちらかと言えばかわいらしい美少女である。そんな彼女が身につける下着──パンツはシャイネンナハトのツリーをあしらったもの。一般的にはセンスのないものになる。エマいわくその落差が素晴らしいと言う。そのパンツが見えるようにスカートをたくし上げ、アクアは羞恥で赤くなり震えている。

　※SS担当：7号