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レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタインの冬在によるおまけイラスト
レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタインの冬在によるおまけイラスト
イラストSS
●物好きめ!
シュペル・M・ウィリーは偏屈だ。
混沌の神とも称される彼の異能は並の竜種を上回り、七罪と呼ばれた大魔種共もその存在を無視出来ない程度には別格だった。
故に……と言うべきか、それとも生来の気質が故と言うべきか?
シュペル・M・ウィリーは孤独だった。
遍く人々の悉くは彼と同じ視座を持ち合わせず、彼と同じ世界、彼と同じ時間に生きる事は不可能だった。
極僅か触れ合った親友(チューニー)も鮮烈に駆け抜けた『あの女』も今は昔。だからシュペルは孤独だったし、幸か不幸かそれを厭うような人間的感性を有してはいなかった。
「――だと言うのに! あの筆まめは!!!」
一人で完結していた彼の静やかな世界が壊れたのはこの数年(しばらく)の事である。その原因の一人たる、レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタインの手紙を手にシュペルは憤慨の声を上げていた。
「……何処まで粘る、どうして粘る……」
正気か知れないが塔の挑戦をきっかけに押しかけ弟子を気取るレイチェルは兎にも角にも日々シュペルに好意を贈る。
どうしてそうなったか分からない彼は頭を掻いてその一本気を持て余すしかない状態だ。
(考えろ、小生。小生の頭脳に解けない問題はない筈だ!)
シュペルの灰色の頭脳は猛回転を始めたが――
――シュペル先生、いい加減に俺を弟子って認めろよ?
かなーり優良物件だぜ。尽くす方だしなァ!
脳裏に過ぎったレイチェルの満面の笑みは、恐らく『彼には』解けない類の問題だろう――
※SS担当:YAMIDEITEI