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生物鏖殺
生物鏖殺
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生物として当然の欲求の、その裏に潜む真意に気付いたのは、何がきっかけだったのか。
特異運命座標として魔種と相対した時か。
世界の終わりすら駒にして、政治闘争に明け暮れる貴族に呆れた時か。
有象無象の死にいく様に憐れみと愉悦を感じた時か。
わからないが、いつしかその欲望は、言葉にできるほど明確になった。
──オレが死んだあとも人生を謳歌してる奴がいるのが許せねェ。
不死は無理だ。
だが、殺すことはできる。
──生きてる奴を皆殺しにすりゃ、オレが一番長生きだよなァ?
生物鏖殺。
ローレットに所属している今は、どうあっても表に出せない目標だ。
だが、万一。
ことほぎが、魔種に堕ちたその時は──