イラストSS

　――ざんげをシャイネンナハトのパーティに巻き込む。
　それが今回の企画の趣旨。

　シャイネンナハトの飾り付けで煌めく空中神殿の中、白のタキシードに身を包んだマルクはキョロキョロと辺りを見渡して、赤いイブニングドレスに身を包んだリンディスを見つける。
　美しくも楽しげな辺りの雰囲気に少々熱気を感じながらも２人も楽しく過ごしており、空中神殿のシャイネンナハトに来てよかったと感じるほどだった。

　そんな中、ワルツで使われる音楽が流れてくる。
　それに気づいたマルクは膝をついてリンディスに右手を差し伸べた。

「さあ、お手をどうぞお嬢様。今宵は僕がエスコートいたしましょう」

　普段とは違う、けれど柔和な姿勢が変わらないマルクの優しい声。
　それにちょっぴりときめいたリンディスは、緩やかに答えを返してその手を取った。

「良いエスコートを、期待していますね？」

　輝かしいばかりの夜、美しき空の下に広がるシャイネンナハトのパーティ。
　赤と白の美しい２人がゆらり、ゆらりと踊る。
　少しだけ慣れないワルツを踊るためにぎこちない動きも含まれているが、それもまたオツなもの。

　空中神殿のシャイネンナハトは、終わるところを知らず。

　※SS担当者：御影イズミ