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南部戦線アイドル日和
南部戦線アイドル日和
イラストSS
シャイネンナハト、その日のアリア・テリアは歌っていた。
師匠に拾われた日から、いや。
きっともっと前から『音』が大好きだった。
そうに違いないと信じている。
そんなアリア・テリアだから、自然と『音楽』という世界に魅了されていった。
はじめは聞いてるだけで良かった。
世界に溢れる音を聞いて回るのが楽しかった。
そのうちに楽器を奏でる楽しさを教わった。
自分で音を生み出せることに感激して自然と喉が動いた。
この身体に元からあった器官が楽器であることに気付くのに、どうしてこんなに時間がかかったのか。
今となっては分からない。分からないが、歌が大好きになった。
今じゃ家事の合間も、どんな時でも歌が溢れて止まらないから大変な時があるほどだ。
──だから今、アイドルとして舞台に立つ。
シャイネンナハトという誰も争わない夜に、私の想いを届けたい。
たくさんの感謝。たくさんの励まし。
その全てを、確かに受け取って走ってきたから。
それらに対する感謝と愛情を今、歌で返して行く。
「輝かんばかりのこの夜に! みんな、私に逢いに来てくれて、ありがとう!!」
※SS担当者:桜蝶京嵐