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星の海よりも綺麗な貴女へ
星の海よりも綺麗な貴女へ
イラストSS
大切な人とすごす初めてのシャイネンナハト、何処へ行こうか何をしようかなんて楽しく相談していたのはつい一週間前の事。時の流れはあっという間で、シャイネンナハト当日フーガと望乃は練達の街でイルミネーションを楽しむことにした。夜空を彩る星々に負けないくらいに強く煌めく暖かな輝きに、わぁと望乃は感嘆の声を上げた。その嫋やかな細い指には、フーガとお揃いのリングが嵌められている。光を反射する銀色にこの人は自分の妻なんだと思うと愛おしさがこみ上げてきて、フーガは目を細めた。
買い物袋を抱えなおして、空いたもう片方の手で冷えてしまった望乃の手を握った。大好きな人の大きな手で包まれる感覚に望乃は隣を見上げた。自分を愛おしそうに見つめる表情に、なんて幸せなんだろうかと望乃は微笑んだ。
「素敵なこの夜を、あなたと一緒に過ごせるなんて夢みたいです……」
「ハハッ、星の海、綺麗だよなあ……」
本当は、その輝きの所為でお互いが輝いて見えて。
身も心も温かくなって、見惚れてしまいそうになる。
星の海よりも綺麗な貴女へ。
星の海よりも輝く貴方へ。
来年も、再来年も、その先もずっと。
二人で一緒に、星の海を眺めよう。
※SS担当者:白