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イラスト詳細

ジルーシャ・グレイの八十一鱗による2人ピンナップクリスマス2022

作者 八十一鱗
人物 ジルーシャ・グレイ
プルー・ビビットカラー
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2022(→おまけイラスト)(サイズアップ)
納品日 2022年12月24日

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イラストSS

 嫋やかな光の海の中を彼女が歩いている。
 鮮やかな紅色をまとう彼女は「まるで私はシャイネンナハトのカラーリングを纏って居るみたいでしょう」と揶揄うように微笑んだ。
「アンタがサンタクロースだったら何を貰おうかしら?」と同じように悪戯めいてはにかむジルーシャにプルーは可笑しそうに微笑んで。
「あら、何か貰いたいの?」
「さあ……ん、ほら、プルーちゃん、雪が積もってきているわ?」
 下ろした前髪に被さった雪を指先で払えば、彼女の長い睫を彩るように白雪が被さった。
 メイクが崩れてしまいそうだとやや幼い仕草で瞬くプルーの様子に「じっとしていて?」とジルーシャは囁いて。
 ハンカチーフで髪を撫でてから瞼を閉じてと合図を一つ。
 雪の重みで閉じた瞼に気付いてからジルーシャはそっと唇を寄せた。
 瞼に触れたのはハンカチーフだと気付かないふりをして欲しい。ああ、けれど、それも難しい事かしら――
「ジルーシャ?」
 呼ぶ彼女から離れてから、ハンカチで改めて瞼の辺りを掬って「ほら、とれたわよ」とぎこちなく微笑んだ。
「有り難う」
「いーえ、それにしたって、凄い雪ね。雪にイルミネーションが反射して綺麗だけれど……ビックリしちゃう」
 そそくさと顔を逸らせるジルーシャの背中を追掛けてプルーは小さく笑う。
 ええ、そうね。
 けれど知っている――? 瞼に感じたのはハンカチなんかじゃ無かったわ。だって、暖かかったもの。


 *SS担当:夏あかね

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