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めーちゃんに服を剥かれたと思ったら花嫁衣装を着せられた件について(※花嫁衣装とは知りません!)
めーちゃんに服を剥かれたと思ったら花嫁衣装を着せられた件について(※花嫁衣装とは知りません!)
イラストSS
自覚なき白き花嫁
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『大体いつも黒い服を着ているよーちゃんに好きな服を着せられる権利を得たので白を着せます』
細身で色白肌、鋭い八重歯。人であることを止めたよーちゃんことレイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)は吸血鬼となりはてた。
中性的な容姿の彼女はそれもあってか、普段から黒い服を愛用しているのだが。
「んだぁ、これは……!?」
レイチェルが自身の姿に大きく目を見開き、戸惑ってしまっていたのも無理はない。
可愛い友人の「めーちゃん」が用意してくれた衣服は別世界の中東のダンサーや南アジアのサリーを思わせるもの。
テーマは『布の暴力』。
シースルーのベールから白い肌、右半身の紋様も確認できる。
白を基調とした露出高めのその服は金銀の幾何学模様が入っており、コインタッセルアクセサリーに華やかに飾られて。
さながら、花嫁衣裳のよう。
「動きにくいったらないな」
もっとも、困惑するレイチェルは気づいていない。
それでも、彼女が小さく口元を吊り上げていたのは、めーちゃんが自分の為に衣装を選んでくれたことに少なからず喜びを感じていたのだろう。
――ただ、積み上げた幸せは容易く崩れる。……まるで賽の河原の様に。
その時のレイチェルは、この幸せがずっと続くと信じていたのだった。
※SS担当者:なちゅい