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2022-5 Sunshine
2022-5 Sunshine
イラストSS
キャンドルの火は消えてしまったけれど、あの暖かな光はもう不要だろう。
その代わりではないけれど、夜の終わりを告げる光が外から差し込んでいるのだから。
「シャイネンナハトの朝ですわー! ジェック様! 夜明けですわよ!!」
ソファから身を乗り出して窓の方を見やる御天道・タント(p3p006204)。朝日に包まれるタントへ、ジェック・アーロン(p3p004755)は少しばかり眠たげな視線を向ける。
「輝かんばかりのこの朝に、なんて……眩しくって、綺麗だね」
――朝日も、タントも。
そう呟いたジェックは、反応のないタントにおやと瞬きをした。よくよく見れば、朝日を浴びながら幸せそうに寝ているではないか。
その寝顔にくすりと笑みを浮かべたジェックは、毛布を持ってきてタントへとかけてやる。そしてすっかり食べ終わった料理やケーキの皿を見た。
「片づけたら一緒に寝ようかな……」
なにせ自分も眠い。何も残していなかったらタントと同じように即寝落ちしていただろうが、後片付けは、とジェックは緩慢に腰を上げる。皿を運んで、洗い物を済ませて、それから。
――程なくして、部屋の中には幸せそうな2つの寝息が聞こえ始めたのだった。
※SS担当者:愁