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2022-4 Sleepy
2022-4 Sleepy
イラストSS
「ふゎ~~……」
御天道・タント(p3p006204)がたまらずといった様子で大あくびをする。寝ないようにとその頬をつつくジェック・アーロン(p3p004755)もまた目をこすっていた。
「あとちょっとで日の出だよ、寝ちゃダメ……」
「まだまだぜんぜんちっとも眠くないですふわぁぁ」
ダメだ。どうあがいても眠いものは眠い。ジェックもくぁ、と小さく欠伸をひとつ。
2人でブランケットに身を包み、互いが寝ないようにと寄り添っているものの、むしろポカポカとあったかくて眠気を誘う。だがだからと言って離れる気はこれっぽっちもないのだ。
「あ、キャンドルが……」
ぽやぽやしたタントが視線をキャンドルへ向ければ、一晩灯っていたキャンドルがもうすぐ消えてしまいそうなことに気づく。ジェックもそれに気が付いて目をしぱしぱと瞬かせた。
「あれが消えたころには日の出かな……」
「きっとそうですわね……窓の外もちょっと明るいような気がしますもの」
外へ視線を向ければ、先ほどよりは若干明るくなっただろうか? あともう少しが待ち遠しい。
――やがて、空が白んでくる。短いようで、長い朝焼けがやってくる。
※SS担当者:愁