イラストSS

　ギフトを使用し、大人の姿に成り変わったルミエールとフルール。
　互いにオフショルダーのドレスに身を包み、特にフルールは紅蓮の焔を纏ったように見える。
　一方のルミエールのドレスは、純白だ。色白な肌と、青い瞳や薔薇がよく映える。
　そんな周りの目を惹きつけるほどに美しい二人は、ただいまお散歩デートの真っ最中。
　
　白銀の月が浮かぶ夜空の下。
　美麗な二人が歩く姿は、画になる。
　微笑ましく談笑をしながら、ゆったりと歩みを進めていく。
　
　それを街往く人々が、立ち止まっては感嘆する。
「なんと美しいお二人であろうか」
「一体、どこのご令嬢方なのかしら？」
　そんな街往く人の声が、二人の耳にも届く。
　ルミエールとフルールは、淑やかに笑った。
「さて。これから、どこへ行きましょうか」
「それなら、おうちでパーティでもどう？」
　フルールの問いかけに、ルミエールはそう提案した。
「外じゃこうして注目されてしまうし。おうちでゆったりがいいかなって」
「……そうですね、それはよい提案です」
　フルールが優しく微笑むと、嬉しそうにルミエールも微笑み返す。
「じゃあ、ゆっくり。この街の雰囲気を堪能しながら、帰りましょうか」

　フルールはそう言って、焔のドレスをひらめかせた。
　その動きがあまりにも綺麗で、ルミエールはつい見とれてしまっていた。

　※SS担当者：悠空(yuku)