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イラスト詳細

メイメイ・ルーのやむむによるおまけイラスト

作者 やむむ
人物 メイメイ・ルー
建葉・晴明
イラスト種別 おまけイラスト(→元発注イラスト
納品日 2022年12月24日

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イラストSS

 御所の庭にシャイネンナハトを記念して提灯を飾りませんか。
 メイメイの提案を受けて晴明は「賀澄殿の生誕記念にぴったりだ」と頷いた。
 だからだろうか、仕事の合間に彼は意気揚々とやってきた。メイメイは相変わらず主君を優先する晴明にくすりと笑みを浮かべる。
 日暮れ前に御所の中庭に降り立った晴明はやや雪の気配を感じてから「寒くはないか?」と問い掛ける。
「あ、はい」と慌てて返事をしたメイメイは温かなストールに身を包み「ばっちり、です」と頷いた。
「晴明さまは、寒くは、ありませんか?」
「慣れているのでな」
 それなりに鍛えているのだと晴明は朗らかな声音でそう言った。
「晴明さま、ここには、どの様なデザインを設置されます、か?」
「そうだな。傘を思わせるのも美しいやもしれない」
 趣向を凝らし、ひとつひとつとこだわり抜いて行く。
 ゆったりと流れる優しい時間を共に過ごすことが心地良くてメイメイはあたたかな気持ちを抱いていた。
 その気持ちの意味をメイメイは知らないけれど――彼は主君を思って嬉しそうに笑うのだ。
 眩い光を放つランタンをひとつ、ふたつと数えては庭を包み込む温かな気配に満足げに頷いた。
「素晴らしい日になりそうだ」
「はい、きっと美しいでしょう、ね!」
 喜んで貰えると思いますと力一杯に言い切ったメイメイに晴明は主君の登場を待ち望むように御所へと目をやったのだった。


 *SS担当:夏あかね

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