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イラスト詳細

聖夜の空に温もりを

作者 モリオビ
人物 冬越 弾正
アーマデル・アル・アマル
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2022(→おまけイラスト)(サイズアップ)
納品日 2022年12月24日

4  

イラストSS

 シャイネンナハトの夜。
 冬越 弾正とアーマデル・アル・アマルの二人が訪れるは、シャイネンナハトに彩られた街。
 街道の両端はキャンドルライトが並べられると共に街灯が落とされていて……幻想的な光景を描き出す。
 ……だが、そんな会場は折の極寒の寒風に晒されており、余り人気は少ないといった具合。
「……寒くないか……?」
「ああ、大丈夫だ。アーマデルこそ大丈夫か?」
「ん……俺は大丈夫……ありがとう」
 僅かに微笑みながら、そっと弾正の手を握るアーマデル。
 繋いだ手から、お互いの温もりが伝わってくると……自然と笑みが零れる。
 そして暫し歩いていると、まるで蛍の様な光が頭上で灯る。
「弾正、これ……綺麗だろう?」
 とアーマデルが、その手に取り出すのは魔法の燈籠。
 ふと丘から町の方を見ると……幾つもの魔法の燈籠が空にふわりと浮かび、幻想的な光景を描いていて。
「これは綺麗だな……その燈籠も、同じものか?」
「ああ……燈籠の灯りは、迷える霊の道しるべになるそうだ。輝かんばかりのこの夜……還れる場所へ還れるといいな……?」
 そんなアーマデルの言葉に、弾正は。
「ああ……それじゃ『還れる場所』に、二人で飛ばすとしよう」
「そうだな……」
 そして二人重ね合わせた掌の上に、その魔法の燈籠を載せる。
 ……すると、ぼんやりとした灯りが灯ると共に、その燈籠は風に乗り、ふわりと空へ。
 他の灯りと呼応する様に明滅するその光に、二人は身を寄せ合いながら、静かに見送るのである。

 ※SS担当者:緋月燕

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