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華蓮・ナーサリー・瑞稀の黒猫による2人ピンナップクリスマス2022
華蓮・ナーサリー・瑞稀の黒猫による2人ピンナップクリスマス2022
イラストSS
しんしんと雪が降る。それを暖かな部屋から眺めていたココロは、「準備できましたわ~」と告げる華蓮の言葉を聞いてソファに座った。ソファの前にあるローテーブルには、小さなクリスマスツリーが飾られていたり、まだホール状態のショートケーキや食器が二人分置かれていたりしている。
「こうしてツリーを見ると、シャイネン・ナハトだなーって感じるね」
「ふふ、同感なのだわ。
ああ、そうですわ。ココロさん、ケーキは大きめ? それとも小さめに?」
華蓮はココロの隣に座ると、ケーキナイフを片手に彼女へと尋ねた。ココロは「うーん……」と少し悩む素振りを見せると、何か思いついたらしい。ぱっと顔を明るくすると、ココロは口を開いた。
「あのね、華蓮ちゃんにお願いしたいことがあるんだけど……」
「お願い?」
「うん。ケーキは普通の大きさで良いから、あの、あのね」
もじもじとしながらも意を決したのか、ココロは甘えたような声でおねだりをした。
「『あーん』って食べさせてほしいの」
「勿論なのですわ!」
ココロの言動に胸がきゅんとなる。華蓮はケーキを切って盛ると、ケーキナイフをフォークに持ち替えてケーキに刺し入れる。
「はい、ココロさん。あーん?」
「あー……ん!」
華蓮は寄り添うように近づくと、ココロの口元へとケーキを運ぶ。美味しいそうに食べるココロに、華蓮の口元を緩めた。
※SS担当者:萩野千鳥