イラストSS

　きらきら輝くイルミネーションも良いけれど、ボクはキミとの時間だって欲しくなってしまうの。
　隣に腰掛ければ『どうしたの』なんて甘く笑ってくれるから、ついつい甘えてしまう。ほんとはボクたち、同い年なのに！
　ボクだってほら、もうすぐはたち。おとなのおねーさんです。……どうして笑ったの、もう！

　ねえねえ。

　うんと背が伸びたね。
　声だって少し低くなったかも。
　力持ちにもなりましたよね。
　あ、ほら、手だってボクよりおっきい！

　時間がたてばたつほどに、キミが綺麗で格好いいひとになってしまうのが。嬉しいような、妬いちゃうような。
　だってほら、他のひとの目に触れちゃいますし。……だーかーらー、どうして笑うの！
　ボクがこーんなにだいすきなこと、キミはちゃんとわかってますか？
　ふふ、うん！　よろしい。ちゃあんとわかったら、良いんです。
　ボクばっかり好きなんてことはなくて。キミが妬きもち焼きさんなのもよぉくわかってます。
　だから、ボク、名案があるんです。キミの心配も吹き飛ばせちゃうような、すごいのが！

　……次のシャイネンナハトのプレゼントには。ラピスラズリをあしらったティアラをください。
　勿論、キミが被る王冠もセットで。ふふふ！

　※SS担当者：染