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ルシアちゃんもめっさ好き
ルシアちゃんもめっさ好き
イラストSS
「……ぁ……」
鼻先の目の前に、ルシア・アイリス・アップルトンの顔。
周りは雪が降るシャイネンナハトの夜……街角の一角で、ココロ=Bliss=Solitudeはルシアと見つめ合う。
何でこんな事になったのだろう?
友達感覚で、雪の降るシャイネンナハトの夜を一緒に過ごそうと言ったのは覚えている。
手を繋ぎ、雪を踏み分けながら、サンタ服に身を包んで街を歩いていただけ……だった筈。
でも今は、向かい合って互いの両手を繋ぎ合い、見つめ合っている状態。
「ルシアは、ココロさんが大好きなのでして。だから……こうしているのが、とっても嬉しいのですよ?」
間近で嬉しそうに語る声は、ココロの耳に心地よく響く。
勿論、その言葉に嘘はないのも……はっきりと分かる。
「ルシアちゃん……本当、ですか?」
「ええ。お友達よりも、もっともっと大好きなのでして! だから……今日は離したくないのですよ!」
快活な言葉と共に、その表情からも大好きが伝わってくる。
……それにうっとりと惚けたした表情を浮かべるココロ。
周りに人気は無く、今ここには二人っきり。
どちらかが顔を近付ければ、唇が触れあう距離。
「「……」」
どちらからという訳でもなく、自然と……。
「……責任、とってよね?」
「ええ、責任とるのです!」
その言葉と共に、雪空の下に光が煌めいた。
※SS担当者:緋月燕