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ブレンダ・スカーレット・アレクサンデルのノキアによるおまけイラスト
ブレンダ・スカーレット・アレクサンデルのノキアによるおまけイラスト
イラストSS
窓の外を飾るイルミネーションと星々のカーテンが広がるクリスマスパーティの会場
シャンデリアの煌めきにシルクのドレスグローブが仄かに光を反射する。
樹菜の華奢な指先はブレンダの掌に添えられていた。
遊ぶように緩く絡み、離れそうになる度に何方からとも無く引き寄せる。
「ふふ、とってもお似合いですよ。ブレンダさん」
樹菜の瞳にはブレンダの美しく愛らしいドレス姿が映っていた。
以前に同じドレスを着ると約束したのを誠実に守ってくれたのだ。
そんなブレンダを自分が独り占めしていることに、樹菜は心が躍るようだった。
「そ、そうか? 樹奈が楽しそうでよかったよ。ほんとに変じゃないよな?」
恥ずかしげに頬を染めているブレンダは、普段の凜々しい姿とは違う。
けれど、そのギャップが樹菜には堪らなく愛おしく思えた。
「はいっ! とってもとっても可愛いです!」
「か、可愛いか……?」
自身の体格と普段の出で立ちからして綺麗や格好いいと言われる事が多いブレンダは、樹菜の可愛いという言葉に一層、己の姿を意識してしまう。
クラシカルシルエットに赤い薔薇のアクセサリーが飾られている。
繊細なフリルや柔らかなスカートのラインは愛らしさを引き立てていた。
「ふふ……」
けれど樹菜がこんなにも嬉しそうなら、着た甲斐もあったというものだとブレンダは目を細めた。
※SS担当:もみじ