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輝かんばかりの倖せは、いつだって隣にあるから
輝かんばかりの倖せは、いつだって隣にあるから
イラストSS
――お家で映画鑑賞をしませんか!
二つ返事で了承することもお見通しだったのだろう、お揃いのパジャマを用意し、映画を映写するスクリーンまで実は買っていたのだと明かされた時には思わず笑ってしまったのだったっけ。
デートの度に揃いで買っていたぬいぐるみを抱きしめて。お気に入りのお菓子にジュースをベッドにスタンバイしたら準備はばっちりだ。
見てみたい映画だけはさすがに、二人でレンタルをしに行った。友人からの評判も良かったアクション映画、今年話題のホラー映画、ちょっぴり興味で借りてみた恋愛映画。他にもいくつか。
アイラが好きなラピスにとっては。楽しみながらころころと表情を変えている姿を見る以外なんてどうでもよくて。
夜更かしが得意ではないアイラにとっては、大好きな空間で二人きり、もうベッドの中なのだから眠くなってしまう。
「いいところになったら、おこしてくださいね……むにゃ……」
「ふふ、解ったよ。ゆっくりお休み、僕のアイラ」
昔はこんなにも無防備な表情を見せることもなかったのに。何よりもかわいくて、愛おしい。
うんと伸びた身長があれば、君を抱きしめ続けることだって容易くなった。スクリーンの電源を消して額に口付ける。
――愛してるよ、アイラ。
※SS担当者:染