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リョウブ=イサの萬吉による2人ピンナップ(横)クリスマス2017
リョウブ=イサの萬吉による2人ピンナップ(横)クリスマス2017
イラストSS
遠くてキラキラと街は、家や外灯の明かりで照らされていた。
しんしんと雪が降るテラス席でリョウブとヒィロは、キャンドルの火が揺らめく中でディナーを楽しんでいた。
「誰かと一緒に過ごすクリスマスって、こんなにも暖かくて美味し……楽しいものなんだね!」
と、ナイフとフォークを動かしながらヒィロは笑顔で言った。
「せっかくの輝く夜、一人で過ごすには勿体ないからね。君も楽しめているのなら何よりだよ」
リョウブは、ワイングラスを傾けながら嬉しそうに穏やかな笑みを浮かべた。
「雪を見ながら食べるのって、なんだか……不思議な気持ちになるよ」
ヒィロはテラスから見える街並みを眺める。
明かりの数だけScheinen Nacht(シャイネン・ナハト)を祝っている。
街からみたら此方も明かりの1つ。
「あぁ、とても幸せそうな光で、街は満たされているようだ」
リョウブも街の方へ視線を向けた。
「そうだと、良いな」
と、呟くとヒィロは美味しい料理を口に運んだ。
「そうだよ。少なくとも、私は君の嬉しそうな表情だけで」
ヒィロが食べる姿をリョウブは、孫を見る祖父の様な優しい笑みで見つめた。