イラストSS

●ゆるふわinシャイネンナハト！
　Tower of Shupellを共にくぐり抜けた仲である【ゆるふわ】の面々は一堂に会しうどんパーティを開催することに。
　四人がけのこたつを用意してコンセントを入れて先にあっためておくのが重要ポイント。鍋で温まるためには身体の冷え過ぎはよくないのだ。多分。
「うどんの差し入れなのじゃ～！」
「ありがとう、うどん、楽しみだねえ」
「ああ。何か用意したほうがいいものはあるか？」
「そうじゃなあ、野菜をいれたいし野菜のカットをお願いできるかの？」
「勿論。俺たちも手伝うからね、美味しいうどんを作ろう」
「うむ！」
　用意しておいた小ねぎとかまぼこを切る真、うどんを湯がいておく天狐、だしを取るトスト、容器を準備するシューヴェルト。
　Tower of Shupellで見せた連携は相変わらずのようで、てきぱきと動き続けるものだからあれよあれよと言う間に美味しいうどんの準備が出来上がる。
「よし、卓上に運ぼうではないか」
　ぐつぐつといい音がなり始めたら、ミトンで鍋ごとこたつの上へ。それぞれのお茶碗に装ったらうどんパーティのはじまりはじまり。
「まずはトッピングから悩むところだよね……」
「おれは海老天にしようかなあ。ハズレがない気がする」
「僕は月見にしてみよう。たまごとかまぼこ……あとねぎを頂いても構わないか？」
「うむ！　ならわしは無難に普通のうどんにするのじゃ」
「じゃあ俺はきつねうどんで。せっかくだからおあげもたくさんのせちゃおう」
「それじゃあ、せーの！」

「「「「いただきます！！」」」」

　ずるずるとすすってみれば、心あたたまる味がそこに。ほっとする味は次第に表情、空間すらも和ませて。
「はふー、あったまるぅ…美味しいしあったかいし、幸せだねぇ」
「そうだねえ、これぞ至福の時間だよ」
「麺の食感もいいな。これならすぐになくなってしまいそうだ」
「まだおかわりもできそうじゃし、次のときにはわしもきつねうどんにしてみるのじゃ」
「あ、いいな。おれは月見うどんが食べてみたい……」
「俺は卵とじを乗せてみようかな……いや、天ぷらも悩ましい……」
「四人で食べるからうどんがすぐなくなってしまいそうだな……」
「何、それならまた買い足せばいいだけのことじゃ！」
「ふふ、そうだね。じゃあおれは残りのうどんを味わおうかな」
「俺も。今あるうどんは早いものがちってことで、いいよね？」
「な、何だと……僕の分も残しておいてくれ！」
「わしのうどんは！！？」
　和気あいあいとしたゆるふわの団欒。美味しいものを共有するのはやっぱり楽しくて、幸せだ。


　※SS担当者：染