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ライ・ガネットのねむるによるシングルピンナップクリスマス2021
ライ・ガネットのねむるによるシングルピンナップクリスマス2021
イラストSS
●そっくりさん
シャイネンナハトも近づいてきたある日のこと。
希望ヶ浜学園の保健室で、女子生徒たちの一団がライの元を訪れていた。
プレゼントを渡しに来た、ということだ。
「家に帰るまで絶対に開けないでくださいね!! サプライズなんですから!!」
女子生徒たちは楽し気にクスクスと笑いながら、教室を保健室を後にする。
「何なんだ……一体……」
中身は気にはなるが、彼女たちとの約束は守らねばなるまい。
開けたいという気持ちをこらえ、その日は何とか仕事を終えた。
家に着いた際、袋の柔らかい感触に若干の心地よさを覚えた。
袋を開けると出てきたものは、彼によく似た青いぬいぐるみ。
「……いや、嬉しいんだけどな?」
ジーッと眺めても、つぶらな瞳を彼に向けるだけでぬいぐるみは何も発することはない。
「俺のために作ってくれてたのは分かってるんだけど……こう……」
本当は、冒険者だった時の元の姿に戻りたいのだが、なかなかそういうわけにもいかない。
--翌日
「先生!! プレゼント、気に入っていただけましたか?」
「あぁ。ありがとう」
翌日の生徒たちはその言葉を聞いて喜んだが、やはりどこか複雑な気持ちのライだった。