イラストSS

　特別な日には蝋燭を灯しましょう。
　ごちそうもたんまり用意して。
　飲み物は好きなものを用意しておいてね。
　ケーキだって忘れてはいけない大事なもの。

「これが最強の過ごし方なの？」
「そう。最強のシャイネンナハトの過ごし方」
　ソフィア・L・ラプソディー（p3p007795）の問いかけにセティア・レイス（p3p002263）は頷いた。
　去年は雪降る聖夜を2人で出かけたけれど、今年は家でシャイネンナハトを過ごそうと言う話になったのだ。あの時もイルミネーションや星がきらきらと輝いていたが、今は蝋燭の火がゆらりと揺れ、食器や飲み物に反射して、また違った光を見せている。
　家に2人だけで、しっとりと過ごすシャイネンナハト。去年とも実家とも異なるそれに感心するような視線が滑って、それからケーキで目が留まるとソフィアの表情が輝く。
「ケーキ！　とても美味しそうね！」
「うん。こういう時は、美味しい店のケーキを用意する。最強の過ごし方だから」
　人気店のケーキを予約したのだというセティアにソフィアは輝かんばかりの笑顔を見せた。
「これは確かに最強ね！　それなら早く乾杯しましょ。ケーキを沢山食べて、窓辺で星に願い事をするの！」
「願い事。……そふぃーは、決まってる？」
　セティアの問いかけに、ソフィアは内緒よとウィンクしてグラスを持ち上げた。
　さあ、2人だけの『最強のシャイネンナハト』を始めよう。


　※SS担当者：愁