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八田 悠の木村ハルイナによる2人ピンナップクリスマス2021
八田 悠の木村ハルイナによる2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
シャイネンナハトの夜だとして、八田 悠の格好はクリスマスめいた服装かあるいは全裸である。
この後半にかかる『あるいは全裸である』という文言はいついかなる時にもかかるが、そこに猥雑さはない。古き大樹が衣服を纏わぬように、流れる川がマフラーを巻かないように、空の雲が靴をはかないように。超然とした八田 悠の雰囲気が、それを自然なものであるように見せていた。
その日もやはり全裸であったが。彼女は透明なドームを前に足を組み、小さく笑っている。
「わぁ……!」
中でぴょんぴょんとはねる、リトル・リリーを見てだ。
泡でできたドームの中を走り、大きなケーキへベッド代わりにダイブする。
ひとしきりころころと転がったあと、マカロンのクッションを抱きかかえながらティーカップへと駆けていく。
はられたミルクティの香りにうっとりしながら、ちゃぷんと手を入れかきまわした。
すぐそばにはチョコレートチップクッキーでできたクリスマスツリーがたち、楽しげに笑ったリリーは悠へと手を振る。
ありがとう! 泡の層で遮られて聞こえづらいが、そう言っているのだろう。
悠は『いやいや』とどこか照れたような顔をして、手を振りかえした。
担当GM:黒筆墨汁