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P.P.のomuによる2人ピンナップクリスマス2021
P.P.のomuによる2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
シャイネンナハトはR.O.Oの世界にもやってくる。
で、あればだ。P.P.にしろデイジー・ベルにせよ――成さねばならぬ事があった。
「ガブリエルさまぁ……に、ゃあ……」
己らが愛し人に、その身を尽くすのだ。
双方ともに着込むは自らの衣ではない。それは『彼』のモノ……
所謂彼シャツ状態だ。
P.P.は舌を出しながら迫り往く。蒼き衣は小さきP.P.にとっては大きく、指先すら見えぬか……袖を包んで、しかし。動けば鳴る鈴の音は彼女の存在をこれでもかと露わそう。胸の上にありし黄金の首輪が光に煌めけば――まるで誰の所有物かと示しているかの様。
……そして。斯様な光景をデイジーは見れば、意を決す。
いや正直どうすべきか迷っていた。
さしもに慣れている訳ではないのだから。
だけど。迫るには時に斯様な経験不足などの言い訳など――捨てねばならぬ。
染まる頬。籠る熱をしかし必死に呑み込み。
覚悟を決めて(半ばやけっぱちに)――デイジーも呟くものだ。
首輪の奥。喉を震わせ。
さん、はい。
――ん、にゃ……っあ。
猫の声が聞こえた。
あぁそれはきっと、まごうことなく――猫であったのだろう。