PandoraPartyProject

イラスト詳細

ごちそう

作者 omu
人物 ドラマ・ゲツク
アカツキ・アマギ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2021(サイズアップ)
納品日 2021年12月24日

7  

イラストSS


「アカツキちゃん、そこのハーブをとって頂けますか?」
「わかったのじゃ。これかの?」
「はい、それです。ありがとうございますね」
「うむ!」
 ぐつぐつと煮え立った鍋の中を焦がさぬようにドラマがおたまを動かした。
 火の番はアカツキ。燃やせよ燃やせ、エーオース。ぱちぱちと弾けた火花はアカツキの金の瞳を照らして。
「そういえばこれは今日の晩餐かの?」
「はい、その予定です」
「それにしては随分と豪盛じゃのう」
「そんなコトありませんよ?」
「これで何品目じゃと思っておる!」
「……まぁ、少しはしゃぎすぎたかもしれませんね?」
「やれやれ、一体誰を招くつもりかのう?」
「アカツキちゃんの嫌いな食べ物を盛りだくさんにしてもいいんですよ?」
「や、やめるのじゃ!! 妾が悪かった……!!」
「わかればいいんです。わかれば」
「ぐぬぬ……!!」
 居候たるアカツキに選択肢などなく。がっくりとうなだれれば、ご機嫌に大釜を混ぜるドラマの鼻歌がキッチンに響く。
 しんしんと雪が降る、幾度目かのシャイネンナハト。これまでに紡いだ物語は、彼女たちの胸の中で輝き続ける。
 そしてきっと、これからも。その冒険譚(ものがたり)は、紡がれ続けるのだ。


 ※SS担当者:染

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