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イラスト詳細

華蓮・ナーサリー・瑞稀の黒猫による2人ピンナップクリスマス2021

作者 黒猫
人物 華蓮・ナーサリー・瑞稀
レオン・ドナーツ・バルトロメイ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2021(サイズアップ)
納品日 2021年12月24日

3  

イラストSS

●やきもち、ひとやすみ
「わあ、わあ、わあ!
 とっても――とっても綺麗なのだわ――!」
 間断なく打ち上がる轟音と、真冬の澄んだ空に開く光彩の花に華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)の潤んだ翡翠のような瞳がキラキラと輝いていた。
 練達、R.O.Oを股にかけた大事件は聖夜を前に一応の解決を見る事になっていた。華蓮からすれば終盤隣のレオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)が『捕まって』以降は特に重大だった。駆け抜けて、駆け抜けて辿り着いた時間である。聖夜が美しく輝かんばかりなのは当然のご褒美であると言えるだろう。
「真冬の花火ってのも珍しくて悪くねぇな」
「……はいなのだわ! すっごく大きく見えるのだわ!
 流石レオンさんなのだわ!」
「じゃあこっち」とレオンが華蓮の手を引いたのはつい先程の事だ。
「邪魔者が多いとデートっぽくならないし」
「うぁ……」
 戯言に華蓮の顔は赤くなる。ベスト・スポットと言える程に良く見える場所に二人。『華蓮は気の利く子だが、今日は彼の分のマフラーしか用意してこなかった』。結果、一本のマフラーを二人で巻けば距離はとんでもなく近かった。
「華蓮」
「……?」
 呼び掛けられ、視線を向ければレオンの顔は間近にある。
 白い息が弾む近さはまるで知らない距離感で、華蓮はガチガチになって目を閉じた――

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