イラストSS

●プレゼントイズミー
　特別な時間には、特別な贈り物を。
　誰しも一度はそのようなことを考えたことがあるだろう。

　とある一室に忍び寄る、一つの影。
　ベットの上に、金髪の女が一人。
　不敵な笑みを浮かべながら、ブレンダは自らの髪にリボンを結ぶ。その身を包むは真っ赤なサンタコスチューム。一度彼女の顔を見ようとするならば、その少し下にあるたわわな胸に目を向けないわけにはいかないだろう。
　また、身を包む真っ赤なそれは丈が短く、彼女の持ち味ともいえる綺麗な足が、窓から差し込む街灯と雪明りに照らされている。
　雪の白さと部屋の暖かさも相まって、外の寒さは感じられない。

　ガチャッ、とドアが音を立てて開く。
　目の前には、驚いた姿の恋人が彼女をまじまじと見つめている。
「たまにはサプライズも、悪くはないだろう？」
　ベットの上で自分を見せつける上目遣い。
　ブレンダは長く伸びている緑色のリボンとその金髪を指でいじらしく絡ませ、ニヤリと目の前の人物に笑いかける。

　しんしんと雪が降り積もる聖夜。
　それは恋人たちにとっては甘美で特別な時間。
　とある一室で、愛し合う者たち。
　サプライズに応じるように、恋人たちはその唇を重ねていた。


　※SS担当者：水野弥生