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聖夜だ!バイトだ!ウェイターだ!?
聖夜だ!バイトだ!ウェイターだ!?
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シャイネンナハトの夜。毎年お世話になっている草カフェでお手伝いをしているアーマデルと……
「がぁああああ! なんでこんなに忙しいんだ?!」
そして一緒に手伝いをとやってきたは良いものの、接客スキルの壊滅具合に繁忙期まで相まって、今まさに悲鳴を上げている弾正。
だがいくら泣き言を溢そうと忙しいという事実は変わらない。
「くっ……なあアーマデル、あちらのお客様にハーブティーが届いてないようなんだが——うおっ?!」
不慣れな接客をこなしながら、ケーキをお盆に載せて運んでいた弾正がアーマデルへと声をかけた瞬間、床に落ちていたおしぼりを踏みつけてバランスを崩し、後ろへと倒れ……
「弾正!!」
だが彼が転倒する前にそっと駆け寄ったアーマデルが弾正を支えようと腕を伸ばし背中に回すと同時に見開いた目と目が合う。
金と黒が、黒と金が。恋人同士、互いの視線が交差して鼓動が跳ねる。
だがそれもほんの束の間。片腕では弾正の重さを支えきれず、二人は重力に従って落ちていく。
「「怪我はないか?」」
倒れ込んで発した言葉は重なり、同時に苦笑するアーマデルと弾正。
「大丈夫だがケーキを片付けないといけないな。接客はやっておくから弾正は掃除を頼む」
「わかった。すまないな」
多少の事故はありながらも、二人の忙しい夜が過ぎていく。
※SS担当者:外持雨