PandoraPartyProject

イラスト詳細

ついつい、甘えたさんな。

作者 しもふり
人物 エドワード・S・アリゼ
チック・シュテル
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2021(→おまけイラスト)(サイズアップ)
登録されているアルバム
納品日 2021年12月24日

7  

イラストSS

 ここはチックが住まう部屋。ここには今、チック以外にも部屋に入っている者がいた。その者の名はエドワード。彼は夜もかなり更けてきた頃に、とある依頼がきっかけで友達となったチックの元へいつものように会いに出かけていたのだ。いつもなら夜更けに二人で様々な語らいをするはずだったのだが、どうやらエドワードはチックの部屋に来るまで外にいたようで、しばらくしたらチックの腕の中に納まって、白い翼に包まれたまま寝落ちてしまっていた。
「やれやれ……だね。扉を開けた時には雪を被っていたから、どうやらここに来るまでは外にいたようだし、このまま寝かしておいた方がいいかも……かな」
 チックはそういってエドワードを抱えたまま、その場に持っていた本を読み始めた。エドワードの抱きしめられながら気持ちよく寝ている様子と、そんなエドワードを起こさないように静かに読書をするチックの二人はまるで友達同士というよりも兄弟に近いものであった。
 そうして夜は明けて、空は白く光り始めていく。しかし、エドワードが目覚める気配はない。しかたがないな、そう呟いたチックは優しくエドワードをソファーの上に下ろして、自分とエドワードのために二人分の朝食を作るのであった。


 ※SS担当者:桃山シュヴァリエ

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