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フラーゴラ・トラモントの結城ポンタによるおまけイラスト

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「あのあの……皆手伝ってえ!」
 それはフラーゴラ・トラモント(p3p008825)による急を要する呼び掛けによって集まる事になった。
 輝かんばかりの特別な夜であるシャイネン・ナハトも数日後に控えた今日。そんな特別な夜に向けて肉屋を経営するフラーゴラは七面鳥を売ろうと考えた。ところが予約は盛況。当日は飛び込みで買いに来るお客さんも見込まれる。

 そこでフラーゴラが悩んだ末に出た答えは──。


「はぁい、まだまだありますよぉ」
「慌てなくてもだいじょーぶ!」
「あ、そこのアンタも美味しい七面鳥はいかがっスかー!」
 鏡(p3p008705)、リトル・リリー(p3p000955)、ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)が笑顔でそう呼びかけている。出した答えは彼女の友人である四人に臨時バイトをお願いする事で解決を試みたのだ。
「こんなに大盛況とはなんとも喜ばしい事ですね」
 この場に集まった友人、四人目である澄恋(p3p009412)はそうフラーゴラに微笑みを向ける。
「正直皆が居なかったらもっと大変だったと思う……。助けてくれて……ありがとう、皆!」
 皆が居なかったらと考えると肝が冷える。一人で大量の七面鳥を入荷出来たとしてもだ、ここまで素早いペースで売る事は出来なかっただろう。
「何を言ってらっしゃるんですかぁ、水臭いですよぉ」
「友達なんだから出来る事は助けるよ!」
「そうッスよ! 先輩の力になれるなら、アタシは頑張るッス!」
「それに今日の販売もまだ終わってませんからね? どんどん売って参りましょう!」
「うんっ、うんっ! ありがとう!」
 そうだ、今日はまだ始まったばかり。それにシャイネン・ナハトまでの数日間の限定販売を考えればこの戦いはまだまだ序盤もいいところだろう。
 感謝の気持ちはそのままにフラーゴラは気合いを入れ直す。恋人達や家族、親しい友人と過ごすであろう輝かんばかりの特別な日をこの七面鳥で少しでもより良い日になるのならそれ以上幸いな事は無いだろう。

 そしてここに居る五人も幸せな特別を過ごせるように密かに願う。

「おーい! そこの嬢ちゃん、七面鳥くれー!」
「あっ、は、はーい!」
 そんな事を思っていたら急なお客さんの声に驚いてしまって。
「ぼうっとしてたらダメですよぉ?」
「お客さん、まだまだ来てくれるみたい!」
「たくさん売ってくッスよー!」
「さ、フラーゴラ様」
「うん!」
 四人の呼び掛けにフラーゴラはまた気合が入った。

 今日も「肉屋のゴラ」は大盛況で終え、それはシャイネン・ナハトまで続いたと言う。


 ※SS担当者:月熾

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