イラスト詳細
夜会を共に
作者 | 小笠原みぉ |
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人物 | ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル リア・クォーツ |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2020年12月24日 |
イラストSS
バルツァーレク派のクリスマス夜会。本人はいないが関連の貴族たちがこぞって集まっていた。
それはイレギュラーズも例外ではなくばったりと顔を合わせたブレンダとリアの2人。
リアは目当ての相手のいない夜会など行く気もなかったが全く顔を出さないというのも後がめんどくさい。顔だけ出してさっさと退散するつもりだったがまさか見知った顔と会うとは思わなかった。
「あら」
ブレンダはとある人物の付き添いできたのだがその相手はあいさつ回りに行ってしまった。なら呼ぶなと思いながらも断れないのは本人が気づいていない理由があるからなのだが気づいていないのだから始末が悪い。
「おや」
早々に帰ろうと思っていたが顔見知りと会ったのだから話をするくらいの余裕もリアにはある。なによりブレンダに少しばかり聞きたいこともあった。
ブレンダからすれば待ち時間を潰す相手が出来て万々歳。
そして2人が揃っていれば声をかけてくるような男もそうはいない。
「ブレンダさんもお一人かしら?」
「ツレがどこかに行ってしまってな……暇を持て余していたところだ」
「ああ、例の彼ですか」
同じバルツァーレク派ということもあり、ブレンダの隣にいる彼を見かけたことくらいはリアにもある。その隣にいるときのブレンダの顔がいつもと違うことも知っている。
いつぞやの自分と同じように。
「ん? ま、まぁそうだな……」
「ふふ、ずいぶんといい関係なみたいですね」
年齢はリアの方が下だが人生経験で言えばブレンダよりも上。この手の話題でブレンダがリアに勝つことはないだろう。
むしろブレンダに助言ができるいい存在である。きっと将来頼ることになるだろう。
「少し詳しく聞かせてくださいますか?」
「話すようなことは……」
それはそれとして今はこの隙だらけの美人をからかいたくなる。
これは嫌々ながらも夜会にやってきた甲斐があるというものだ。
――聖夜の夜会の片隅で女子二人。ほんの少しばかりこれまでとは違う会話が弾む。
*SS担当者:灰色幽霊NM