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仙狸厄狩 汰磨羈のはちごうによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
仙狸厄狩 汰磨羈のはちごうによる2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
今日は待ちに待ったシャイネンナハトの日。恋人や友人、あるいは師弟と共に祝うなど、過ごし方は人それぞれ。まあ中には一人寂しく、なんて人もいるかもしれないが……
「ステラよ、その、けーきとやらまだか? まだなのか?」
「師匠、今ちょうど仕上げに入ったところです。もう少しだけお待ちを」
普段の凛とした姿は何処へ行ったのやら、赤い半纏を着込んでナイフとフォークを手に握り、目を輝かせている仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)。好物である甘味を前に満面の笑みを浮かべながら顔を蕩けさせ、口の端には涎まで見えている。そして彼女の目の前には、今まさにケーキを仕上げようとクリームのたっぷりと詰まった絞り袋を手にした弟子の橋場・ステラ(p3p008617)。こちらは師匠とは対照的にやや真剣な顔つきで仕上げの一絞りをケーキの上に乗せようとしている。
――はず、なのだが。
それはケーキと呼ぶには少々(?)歪で……いや、そもそもバームクーヘンにクリームをたっぷりとかけ、さらにいろんなシュークリームをトッピングとして乗せたモノをケーキと呼んでいいのかだろうか? とはいえ今この場にはそのような無粋な指摘をする者などいない。
二人とも、ケーキと称するにはいささか抵抗を覚えるソレを何の違和感もなく受け入れているが……今日この日、彼女たちが幸せならば些細な問題でしかない。
*SS担当者:外持雨NM