イラストSS

「……すぅ……すぅ……」
　安らかな寝息を立てている、スティア。
　いつも美しい顔立ちの彼女だけれど、その表情はどこかあどけなくて、まるで子供の様。
「ふふ……可愛い寝顔だな」
　と、スティアの髪を軽く梳きつつ、頭を撫でるのはサクラ。
　スティアは、そんなサクラの暖かい膝枕に、すっかり眠りへと落ちていた。
「ちょっと、はしゃぎすぎたかな？」
　今日はシャイネンナハトの日……サクラの家でのクリスマスパーティー。
　お互いにプレゼント交換をし、ソファーに深く腰掛けて、ディナーを楽しむ。
　そしてディナー後には肩を寄せ合い、まどろみの一時を過ごしていると……眠気に襲われ、そのままソファーに横たわる彼女。
「ほら……そのままじゃ、風邪引くよ？」
　と、彼女を膝の上へと寝かせる。
「すぅ……ん……」
　そんな彼女の安心しきった寝顔に、こんな安らかな一時が終わらなければいいのに……と思う。
　そして……。
「しかし……スティアがこうして……こうして寝顔を見ていると、何だか私まで……眠くなってきてしまうな」
　今日は、彼女と共に過すと決めた日。
　幸せな一時を噛みしめながら、サクラも……彼女と共に、ゆるやかな眠りへとついた。


　＊SS担当者：緋月燕GM