イラスト詳細
( ╹⋏╹)(照れ)
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イラストSS
「えへへ~♪ ヴァリューシャ~」
「ん、もう……どうしたんですの?」
しなだれかかるマリア・レイシスにヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤはくすりと笑う。いつもだったら自分の方が酔ってしまうのに珍しくて、彼女が可愛らしくて。
一緒にケーキを食べて、プレゼントを交換して、お酒を飲んだりした後である。マリアは今日という日をとても喜んでくれて――ついつい、飲み過ぎてしまったのだ。だって今日は大好きなヴァリューシャの誕生日なんだもの。
「ヴァリューシャ、好きぃ……」
「ふふ、ありがとう」
ニコニコする彼女の頭を撫でてあげればことのほか嬉しそうにするものだから。そのまま撫でながら可愛い様子を目に焼き付ける。
大丈夫、まだほろ酔い。この記憶もしっかり残せるだろう。それなりに酔ってしまっているマリアは覚えているかわからないけれど、忘れていても好きだと言ってくれることは変わらない。
「ねえ、マリィ」
「ん、なに~?」
こてんと首を傾げる彼女が、愛おしくて。ヴァレーリヤは彼女が少し身を起こした隙に抱き着き返す。
「わぁっ」
「ふふっ、私も貴女のこと、大好きでしてよ!」
くすくす、くすくす。2人から笑い声が漏れる。
こんなに幸せな誕生日は、きっと――これからも待っている。
*SS担当者:愁GM